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スパーズのイースト連戦

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SAS87-77CHI
TOR97-101SAS
SAS117-100MIA
SAS87-114ORL
SAS94-97IND
SAS94-BOS108

開幕4連勝からの3連敗。INDとの接戦は制したかったが、ORLとBOSへの敗戦は内容からして、まあ妥当と言っていいだろう。
連敗中の何が悪いのかと言えば、オフェンスとディフェンス全てにおいて良くない。オフェンスの悪さがディフェンスの悪さに繋がり、ディフェンスの悪さもまたオフェンスの悪さに繋がる、負のシナジーが生まれている。

強いて言うなら、オフェンスはメインハンドラーの不調が痛い。マレー、パティ、マヌだ。マレーが開幕の数戦からは程遠い活躍になってるのは仕方ない。まだ2年目で今年からローテに入っているプレイヤーに何かを背負わせるつもりはポップもないだろう。ただ、パティとマヌの不調はマズイ。オフェンスの風通しを良くするためにコートに入ると言ってもいいくらいなのに、酷いシュートセレクションが多いし、イージーバスケットやオープンショットを落とすシーンも多い。PnRやPnP、DHOなどでインサイドと上手く連携が取れていないような印象も受けるので、その辺りを達者に立ち回ってくれるラヴァーンの離脱がそこそこに痛いのだろうが、それでもちょっと酷すぎる。

ディフェンスに関しては、IND戦でオラディポとサボニスにボコボコにされたように、PnR、PnPなどスクリーンへの対処があまりに酷い。これはチーム全体として悪いが、PnRからレイアップを決められるわ、PnPからオープンの3ptを簡単に放たれるわで、特にインサイド陣の対処の悪さには目も当てられん。この問題は、カワイが戻ってきたら、パーカーが戻ってきたらの文脈では語れないので早急にどうにかして欲しいものだ。

光明は今季から新加入のブランドン・ポールことBPの存在だろう。チームオフェンス、チームディフェンスが良くない中で、気合いの入ったディフェンスをし、オープンショットをきっちり沈める、文字どおり3&Dの仕事をそつなくこなしてくれている。BPのゲームに臨む態度と強度にはシモンズの面影を感じるものがあり、それはとても嬉しい。
抜けた選手については言及すまいと思っていたので、シーズンも序盤で言うのはとても憚られるが、この連敗中のスパーズに足りないのは昨季のシモンズのような、デッドモンのような強度だ。「お前を殺して俺も死ぬ」みたいな鬼気迫ったモノを感じない。「プレイオフを良い状態で迎えられたらいいなあ」のようなフワフワした頭お花畑状態なのだ。帝愛グループの地下労働施設であれば班長から「カイジ君、今日がんばった者にだけ明日が来るんだよ」と一蹴されるような魂胆である。
それでも唯一BPだけにはそのような強度を感じるので、願わくば彼に続いてくれる人に現れてもらいたいものだ。

次戦はホームでGSW。言わずもがな厳しい戦いになるだろうが、地上から高度100m地点の強風吹き荒れる中、鉄骨を命綱無しで歩き渡る、そんな強度を持って戦って欲しい。